和泉市の人事給与制度についてのオンライン視察 | 大浜ようすけ – 大阪維新の会 枚方市議会議員
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和泉市の人事給与制度についてのオンライン視察

2023年11月14日に大阪府和泉市担当職員の皆さんにご協力をいただき同市が8月に策定された【人事給与制度改革実施プラン】について視察を大阪維新の会枚方市議会議員団のメンバーで行いました。

同内容については本年の9月末にニュースにも取り上げられたことでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

枚方市では平成31年よりメリハリのある人事給与制度の構築を行っておりますが、和泉市さんは全国的にも先進的な事例であり学ぶことが多々ございます。

■和泉市の制度について

仕事に対する責任に対して発生する処遇がアンバランスになっており多くの自治体が上司部下で給料が逆転する現象が発生していますが同市はそれを解消。

実際多くの自治体では管理職を希望される職員は減少傾向にありこうした改革も重要だと考えます。

※同市でも係長級への昇任試験の受験率は57.1%(13年度)→23.5%(22年度)になっていました。

それ以外にも

職員のがんばりを適切に反映ができる退職手当の改定

職員の住居手当の改定(同市に居住する方への手当てを拡充)

公正、公平な人事評価制度(1次評価、2次評価者の調整や多面評価制度の導入)

など職員の皆さまのやる気を引き出す、優秀な人材の確保を狙うための改革を次々に打たれています。

詳細は同市のホームページでも掲載されています。https://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kakukano/kousitu/jinjika/gyoumu/jinjikyuuyokaikaku/19130.html

ちなみに同市で関連する条例案は市議会(定数24)で賛成21、反対2で可決されています。

恐らく様々な議論もあったことかと思いますが、こうした時代に見合った議論を積極的になされていることは単純に素晴らしいことだと感じます。

以下は私の中での感覚的な話ですが同様の議論をするうえで考えておきたいこととしては

■採用においては2要因理論で考える。

→ざっくり言うと仕事には満足する点(動機付け要因)不満をもたらす点(衛星要因)があると言われておりこうした給与改定は「衛星要因」に当たると言われています。人材確保においては不満点の改善だけではな意味はなく、満足する部分を伸ばさねばならないと言われます。ちなみに、同理論では「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」などがあげられます。つまり仕事の意味付けや達成感などをどのように作るか、何を目指すのかを日々考える必要があります。

※逆もしかりで満足要因だけ伸ばしても不満要因があれば白けてしまうということです。

■評価すべき人を評価しているのか。を考える。

→よく評価制度の話になると全員に正しく。となりがちです(これが間違いとは思いませんがこれを目指すと崩れだすことが多い)が特に大切にしないとならないことは組織が最も大切にしないとならないメンバーが評価されているかどうか。だと考えます。その大切にしないとならないメンバー像がずれていないかどうかは常にチェックが必要だと思います。市で言えば市民に対して必要される人であり、市の未来にとって価値提供ができる人材だと考えます。例えば絶対評価→相対評価にすることで優秀な人材の評価を行いやすくするなどもその1つの例なのかもしれません。(本来は絶対評価でも正しく評価することが望ましいですがその風土を作ることは難しい)

また上記については時代により変化が大きなことだと思っており評価制度に【完成】はありません。

変化をすることに人は敏感ですが、その議論を恐れるのではなく未来の市のために積極的に提言をしてまいりたいと思います。

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