人材確保の在り方、地域の眠る人材活用について | 大浜ようすけ – 大阪維新の会 枚方市議会議員
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人材確保の在り方、地域の眠る人材活用について

以前より市役所や各企業の人材確保と地域の人材活用という観点について興味があり様々な角度から勉強をしていましたが、今回はスポットワークという観点で意見交換をさせていただくことになったので備忘録的に残しておこうと思います。

    人材確保についての前提の話

    様々な考え方があるとは思いますが、地方における人材確保についてはあまり希望的な話が出ることはありません。リクルートワークス研究所がだしている「未来予測2040」でも出ているように2040年には日本社会においては大きな人材不足に陥ってしまい、労働需要の大きい我々の生活を支える産業(介護、医療、輸送など)においては厳しいことが予想されています。
    とりわけ、人材確保については金銭面の話は避けては通れない部分もありますが、どうしてもその土俵で戦うと中小企業は体力のある大手企業には勝つということは難しくなってきます。
    もちろん、様々な努力をしている企業様が多いわけですし、その点大手企業の努力もあり活性化が進んでいくこと自体には反対があるわけではありません。一方で地域を支える中小企業の人材確保は今後より厳しくなることは言うまでもありません。

    もちろん中小企業等の支援についてはDX促進やバックオフィス系の強化などできることはあると思いますが今回は人材確保という点について。

    スポットワークという考え方

    今回はその中で以前より興味のあったスポットワークという分野で活躍をされている「株式会社Matchbox Technologies」所属の種村氏と中小企業の人材確保策という観点で意見交換を行いました。
    種村さんはイシューズさん主催の官民共創勉強会にて講師を務めていただき、そのご縁でお話をさせていただきました。
    ※スポットワーク:単発・短期の仕事で継続的雇用関係を持たない働き方。

    今多くの民間事業者さんも参入されているスポットワーク分野。それを地場の中小企業の人材確保に導入をされている同社ですが、

    子育て世代の隙間時間の活用(主に女性)
    定年退職後のシニアの皆さんの活躍

    ここに大きく寄与されているように感じました。
    一方で、中小企業の現状を考えると多様な働き方の提供ということが1つの壁になるようにも思います。
    しかしこうした地域の「働きたいけど案件が少ない」「継続的に就業が困難」などというニーズに対して、地場企業の課題をマッチさせていくという切り口は面白い。

    大浜の視点

    行政側から見たときに非常に課題設定が難しい分野であるという思いがあります。
    ただこうした労働力を地域で回していくという考え方は非常に理にかなっているように感じます。
    枚方市はいわゆるベッドタウンとして発展をしてきており、どちらかというと労働力を供給する側に立っていますが、大阪府下でも実は枚方市は事業者数が多く、市内で就業するチャンスも作っていけるのではないかと思います。
    また、将来的にはDX等が進みだしたときにおそらく人材の流動化が大幅に進みローカルでの就業ということがより重要になっていくように考えます。その時に枚方市として幅広い働き方が創出ができることは強みになります。

    さらに言えばこうしたスポットワークのプラットフォームは実は行政の人材確保策にも応用できるのではないか?と考えています。

    現在の役所における会計年度任用職員(有期雇用)は各担当課ごとに募集をかけていきますが、例えば各募集職種を統合してまずはこうしたプラットフォームへの登録がされ、その方の志向や能力に合わせて案件のご提案をしていく、契約終了後も必要に応じて案件のご提案を行う(場合によっては職員採用試験への移行)など1度でも行政のお仕事にかかわりを持っていただいた方が、より長く行政とかかわっていくことができると市役所としての人材確保という点についても従来の手法からジャンプアップできるかもしれません。
    民間企業よりも行政の体制というものは柔軟性から遠い存在です。
    難しい部分ももちろんありますが、より行政組織が時代に合った形でアップデートされていくようにしっかりと調査研究を続けていきたいと思います。

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