30年後の市立小中学校の数は?学校規模等適正化の取組について(6月定例月議会一般質問) | 大浜ようすけ – 大阪維新の会 枚方市議会議員
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30年後の市立小中学校の数は?学校規模等適正化の取組について(6月定例月議会一般質問)

6月定例月議会における一般質問の内容をピックアップしてブログにもあげておきます。

一般質問の全文はこちらに。

内容としては将来的に人口減少が見込まれる中で市立小中学校の数はどのような変化が想定されるのか、またそこに向けたアクションを行うべきではないかという課題提起をしています。

    枚方市学校規模等適正化基本方針について

    枚方市では平成29年に改定された枚方市学校規模等適正化基本方針というものがあります。
    https://www.city.hirakata.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000015/15465/2017062.pdf

    これは学校の規模等の適正化の必要性について明記されていると共に、本市の適正化に関する考え方と市の現在の状況が記されているものです。少し抜粋をしていくと、、

    ■学校規模について
    市立小中学校の適正な学校規模を18学級とする。また、学校の現状を考慮し、適正な学校規模の範囲を小学校は12学級以上24学級以下、中学校においては、9学級以上24学級以下とする。
    ※枚方市学校適正規模等の基本計画概案より抜粋

    基本的には児童生徒が集団の中で多様な考え方に触れたり様々な価値観、力を身に着けるためには一定規模(=クラス替えができるくらい)が必要とされています。

    ■枚方市の状況について
    枚方市では2022年4月に旧高陵小学校と旧中宮北小学校が統合して禁野小学校が誕生していますが、この基本方針の中には5年程度をめどに次の学校の方策を示すとあります(H29年度時点)。
    しかし、5年が経過をしていますがこの間コロナ禍などにより子どもや教育現場を取り巻く環境にも大きな変化があり具体的な方策を出すには至っていません。

    枚方市人口推計調査報告と照らし合わせると??

    2023年11月に枚方市人口推計調査報告では2053年までの人口推計が示されています。
    その内容によると今から約30年後となる令和35年(2053年)には22.5%の人口減少が見込まれ、0歳から14歳の年少人口割合も減少し人口全体の10%を下回ることが想定されています。

    学校の規模適正については学級数をベースにしており、これら人口推計を基にした計算では精緻なものは出ない前提ですが、仮に単純計算を行うと・・

    市立小学校数は19校(小学校児童数11,995人)※現在44校
    市立中学校数は9校 (中学校生徒数6,337人) ※現在19校

    となり、30年後とは言え、現在の半分以下の数にまで減少することが想定されています。
    ※あくまでも地域考慮などは一切行わず、人口推計をもとに仮に小中学校ともに18学級を適正規模の基準とし、小学校は1クラス35人、中学校は40人とした場合。

    子どもたちに問題を先送りしない方策を

    私は学校数が減ることに対して警鐘を鳴らしたいわけではありません。
    実際人口減少はどの自治体でも起こることとしてまずは受け止める必要があり、小中学校の数もそれに伴って減ることは必然です。

    しかし、小中学校は現在地域コミュニティの核になっており、ただいつかなくなる。
    では地域は成り立たなくなります。

    例えば、避難所としての活用や地域コミュニティの会議室としての利用などもその一環でしょう。

    加えて小規模校と大規模校では児童生徒数には大きな隔たりはあったとしても学校施設の維持管理に係るコストはそこまで大きく変わるわけではないわけです。
    それは子どもたち一人に対しての教育的投資の格差につながっていったりと考えるべきことは無数にあるように思います。

    一方、ある日突然空き教室が生まれたり、統廃合が決まるというわけではなく徐々にその役割に幕を閉じるわけです。つまり、人口推計をベースにしてある程度粒度の荒いものでも計画方針を作ったうえで地域の実情に合わせて今から地域と意見交換を行っていく必要があります。

    これから労働人口が減少するわけですので、学校施設をそのまま市が管理し続けるということもコストとして難しい局面も出てくる可能性もあります。
    そうした公共施設マネジメントの考え方をベースにしながらあるべき子どもたち、地域の財産でもある学校施設の未来を検討しなければならないわけです。

    今回の一般質問ではそうした今後の学校施設のあり方や配置を含め、未来のまちづくりのグランドデザインを枚方市として早急に策定すべきと提案をしております。

    あくまでも課題提起を行っており今後も継続して取り扱っていきます。

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