枚方市の不登校について。 教育子育て常任委員会
先日、所属している教育子育て常任委員会において9月1日に委員協議会が開催されました。
テーマは【不登校の現状と課題について】です。下記が資料です。
※本ブログ上に掲載している画像は上記市の資料の抜粋です。
今回の委員協議会は本市における不登校についての現状と取り組みを教育委員会よりご説明いただいたものに対して我々委員協議会メンバーが質問を行い理解を深めるというものです。
資料が多岐にわたりますのでポイントと私なりに注目をしている観点を中心に記載を致します。
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①不登校児童、生徒数の推移について
②不登校になった児童生徒の教育機会について
③取り組みとその現状について
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まずは①不登校児童、生徒数の推移ですが
不登校児童・生徒の数が増加傾向にあり、特に注目すべきは小3、中1での新規不登校になる割合が多いことです。
②不登校になった児童生徒の教育機会について
ですが、
現時点では本市においては保護者の皆さまへの情報発信や、教員へのガイドライン、関係各所との連携なども強化をしておりますがそれでも約半数の児童生徒への教育機会のつながりがないということが課題として挙がっています。
上記以外にも「適応指導教室ルポ」や「となとな」など各種相談窓口や教育機会の提供ができる仕組みを拡充しております。
③取り組みとその現状について
取り組みについては記載を致しましたが、その中で私が気になることとしては2点。
こちらは学校機関において不登校への対応を階層別に記したものです。
詳細は先述のURL29ページ以降をご覧ください。
簡単にまとめると階層の上になると「不登校後」の対応になっていきます。
逆に階層の下は全児童・生徒を対象にした指導、教育を指しており例えば「発達支持的生徒指導」においては、
児童生徒にとって学校が安全・安心な居場所となるための「魅力ある学校づくり」と「分かりやすい授業」の工夫
を目指すように記載されています。
私はそもそも小学校、中学校などの既存の教育機関は極めて重要だとは思いますが、それ以外の選択肢があっても良いという立場です。
本市においても不登校児童・生徒に対して個々の判断は必要ですが出席扱いをしてもらうことができる民間フリースクールの認定を進めています。(詳しくは下記)
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000046368.html
そのような前提で先ほどの階層的指導教育において、事後対応になりがちではありますが、いかにして事前対応や児童・生徒の特性を理解把握をするかということが重要です。こうしたテーマにおいて出てくるデータも基本的には事後のものが多いこともその1つだと考えます(定期的に全児童生徒を対象にしたアンケート調査はしていますが)
いかにして今後事前に各児童生徒へのアプローチができるのか、仕組みを考えていくのかが重要だと考えます。
またこちらがレベル別に応じた対応例をまとめたものです。(マニュアルではなく対応例)
非常に重要なことがそれぞれ記載をされているものの、果たして新任教師とベテランで同様のレベルができるのか(新任ができないというわけではなく逆にベテランだと経験に頼ってしまうこともある。)
教育の現場において先生方は本当に一生懸命に子どもたちに向き合ってくださっています。一方で教育というのはまだまだデータや根拠に基づくことよりも各先生の経験則に依存してしまっている部分もあるのではないでしょうか。
つらつらと書いておりますが、私も2人の子どもを育てる父として子どもの教育や学校問題は他人ごとではありませんし、子育てには一喜一憂することばかりです。
センシティブなこともあり、友人やご両親には相談しづらいという児童生徒さん、保護者の皆さんもいらっしゃると思います。
是非一人でもしくは家庭内だけで悩まずに少しでもご相談をください。